今日の映画探し TODAYS MOVIE

星の数ほどある映画の中から全力で満足できる映画に出会いたい。

【海外映画2023】「ボーはおそれている」監督 アリ・アスター Amazonプライムビデオ配信中

 

3時間の映画の長旅のあとに残るものは虚無。うっすらと漂う不安と恐怖の世界に迷い込みたい方は必ず観るべき一作!

 

「ボーはおそれている」をAmazonプライムビデオで視聴する↓↓

 

 

 

 

基本情報

タイトル: ボーはおそれている (Beau Is Afraid)
公開年: 2023年
監督・脚本: アリ・アスター (Ari Aster)
原作: オリジナル脚本
主演: ホアキン・フェニックス (Joaquin Phoenix)
ジャンル: ホラー、コメディ、ドラマ
上映時間: 179分
製作国: アメリカ合衆国


あらすじ (ネタバレなし)


『ボーはおそれている』は、主人公ボーが母親の死をきっかけに、彼の過去やトラウマ、そして自己認識に深く関わる不条理な旅へと導かれる物語です。
ボーは、幼少期から感じていた強迫観念や不安と向き合いながら、現実と幻想の間を行き来し、自己探求の旅を繰り広げる。
彼の旅は予測不能な展開が続き、観客に心理的な緊張感を持たせながらも、ユーモラスで不可解なシーンが続く。
アリ・アスター独特のスタイルが反映された、この映画は心の奥底にある恐怖や不安に対する寓話的な作品と言える。


主なキャスト


ホアキン・フェニックス 
 主人公ボー役。過去のトラウマや母親への強烈な依存から逃れようとする男を、非常に繊細かつ強烈に演じている。
ネイサン・レイン
劇中でボーを助ける人物


パティ・ルポーン
ボーの母親役。彼女の存在は、ボーの内面に大きな影響を及ぼしている。


エイミー・ライアン
ボーの旅に関わる女性キャラクター

 

見どころ


『ボーはおそれている』は、アリ・アスター監督のこれまでの作品とは異なり、ジャンルを超越した作品です。
過去作『ヘレディタリー/継承』や『ミッドサマー』で見せた恐怖の表現とは異なり、今作ではホラーとコメディの境界線を揺れ動く物語が展開されます。
特に注目すべきは、ホアキン・フェニックスの卓越した演技。
彼が演じるボーは、観客に共感と嫌悪感を同時に抱かせる複雑なキャラクターであり、その心理的葛藤が映像を通じてリアルに伝わってきます。


また、本作のビジュアル面も大きな見どころの一つ。
アリ・アスターの美的感覚はシーンの隅々にまで行き渡り、奇妙な世界観を構築しています。
現実と夢が入り混じったような映像表現は、観客に強烈な印象を与え、物語の奇妙さを増幅させます。映像美とともに、音楽や音響も巧みに使われており、不安感や緊張感が観客を包み込む。


映画全体を通して、母親と息子の関係性や自己認識、そして人間の内面的な恐怖がテーマとして描かれています。
ボーの旅を通じて、観客は彼の心理的な苦悩や過去に深く入り込み、感情的な揺れ動きを体験することができるでしょう。
この複雑でダークな物語は、単純なホラー映画ではなく、より深いテーマを探求した心理ドラマとも言える。


『ボーはおそれている』は、観客にさまざまな解釈を許す映画であり、その複雑さと奥深さが魅力。
アリ・アスターのファンだけでなく、ホアキン・フェニックスの演技や、アート的な映画表現に興味がある人にもぜひおすすめしたい作品です。